お電話での問合せ

06-6180-6565

メールでの問合せ

フォームはこちら

ホーム > 新着情報 > お知らせ > 私立高校受験総括 受験生はどう動いたか?

新着情報

  • お知らせ

私立高校受験総括 受験生はどう動いたか?

大阪の私立高校受験の全体的な動向

去る2月10日に大阪の私立高校で2024年度入試が一斉に始まりました。カイチ生219名も試験に臨み、1.5次試験も含め全員合格を果たしました。

今回の投稿では私立入試を総括させていただこうと思います。まずは全体的な動きから見ていきましょう。大阪府立高校全体では入学希望者が減少している傾向が明確に現れています。

全体的な傾向として平成30年度から令和3年度にかけて志願者数が急落しています。理由は少子化に加え、私立高校の専願受験に流れたと捉えるのが自然です。ではなぜ私立高校の人気が高まってきているのでしょうか?

大阪では2024年度入試(令和6年度生)で専願の割合が過去20年で初めて3割を超え、専願志向が強まっています。専願割合が増えている理由については無償化で家計負担が抑えられ、公立との学費の差が縮まっていて、さらに24年度から所得制限が撤廃される大阪府の高校授業料無償化制度も後押ししているといえるでしょう。

また私立は公立に比べて学習支援が手厚く、設備が充実している点も見逃せません。私が進路指導した中でも設備が充実していることを理由に受験に踏み切った生徒もいます。

それに加えて大学の系列校となると内部進学の制度も使えることもある。大学入試の状況としてはセンター試験から共通テストとなり、出題内容の難易度が上っていることや国の制度である私立大等補助金総額の要件が厳しくなっている状況(具体的には募集人数よりも超過または定員割れをおこすと国からの補助金が減額される)などもあり、共通テストや二次試験から進学するルートがかなり厳しくなっています。 それを受け内部進学制度のある高校の人気は上昇傾向にあるわけです。2024年度からの新たな無償化制度(所得制限撤廃)が定着すればさらに専願率が上昇し、府立高校の志願者数が減ることも考えられます。私立高校はオープンキャンパスや説明会を積極的に行っておりますので、ご家庭としては早い段階から(例えばお子様が中2の時期)私立人気校や近所の高校のオープンキャンパスに参加していただいて詳細な情報を集めておくと比較しやすいのではないでしょうか。

カイチ生の動向

上記のような状況がある中でカイチ生はどう動いたのでしょうか?カイチ生の専願率は219名中80名で36.5%にのぼっています。数字上は全体の動きと連動していると言えそうです。さらに今期の専願受験校上位5校を割り出してみると下のようになります。

・大阪国際高校:専願者16名

・近畿大学附属高校:専願者11名

・常翔学園高校:専願者7名

・関西大学北陽高校:専願者5名

・常翔啓光学園高校:専願者5名

1位である大阪国際高校は大阪国際大学を持っていますが、大阪国際高校はカイチの全教室から比較的通いやすいこと、進学実績が強いこともあげられます。ネームバリューのある近大と関大系列は通学距離はあっても上位にいます。また常翔系列は幅広い偏差値層の生徒を募集していますので、受験しやすいこと、それに加えて常翔学園・常翔啓光学園は摂南大学と大阪工業大を系列に持っているのが大きい(広島国際大学も持っている)です。

以上のように数字から見てみると、上位の高校は全て大学を持っている高校でありますから、内部進学制度を持っている高校の人気はこれからも衰えないことが考えられます。もちろん進学実績の強い高校も人気はありますが、全体的な動きとしては大学への多彩なルートを持っているかどうかは一つの決め手になりそうです。私立高校は個々に強みを持っているので、実際に説明を聞いてみると高校によって全然違うことがおわかりいただけるとおもいます。今回また新たな制度ができつつあるタイミングということもあり、ここ1,2年でまた受験者の動向が変わる可能性が十分に考えられるので、高校の情報は早いタイミングで集めることは志望校を決めるうえでとても良いことだと思います。

中学3年生にとって、早い時期からの志望校選定は、非常に重要であるといえます。自らの大事な志望校は、自ら行動して情報を集めていきましょう!